ABEJAシンガポール社、デンソー・インターナショナル・アジア社と タイ国内で工場の業務効率化に向けた協業を本格開始|株式会社ABEJA
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2018.11.19

プレスリリース

ABEJAシンガポール社、デンソー・インターナショナル・アジア社と タイ国内で工場の業務効率化に向けた協業を本格開始

〜 AIを活用し作業分析を合理化し製造現場のオペレーションを最適化 〜



 株式会社ABEJA(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡田陽介、以下 ABEJA(アベジャ))の現地法人であるABEJAシンガポール社(英名:ABEJA SINGAPORE PTE. LTD.)は、タイ王国(以下 タイ)にて、株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、代表取締役社長:有馬浩二)のグループ会社で、豪亜地域の統括拠点であるデンソー・インターナショナル・アジア社(略称:DIAT)が保有する工場の業務効率化に向け、2018年内に協業を開始いたします。なお、本協業に先駆け、2018年4月から8月の約5ヶ月間にわたり、共同実証を実施いたしましたので、あわせてお知らせいたします。



 2017年4月に営業を開始したABEJAシンガポール社は、ABEJAが日本国内で培ってきたディープラーニング等のAIの社会実装のノウハウや経験をもとに、コア技術であるAIプラットフォーム「ABEJA Platform」を活用し、シンガポール共和国を中心としたASEAN諸国で、学術機関やヘルスケア業界をはじめとした現地企業との協業を進めています。



 DIAT は、2007年2月にタイのバンコク郊外で設立され、豪亜デンソーグループ会社の地域本社として、基本方針・事業戦略を立案するとともに、生産企画、情報システム、人材育成などの管理・支援業務を行っています。また、テクニカルセンターでは、タイ国内の地域に最適な製品の開発を行い、豪亜デンソーグループの競争力向上を推進しています。



 この度の協業は、これまでDIATが、製造現場の業務効率化の一環として取り組んできた各製造工程における作業スピードの計測や分析を、ディープラーニング等のAI技術を活用して自動化し、より正確に実施することを目的としています。また、本協業で得られた分析結果をもとに、作業スピードの差、作業手順の違いを明確にして製造作業を可視化し工場全体のオペレーションを最適化することも視野に入れています。2018年4月より実施した共同実証では、ディープラーニングを活用して、タイ東部にあるデンソー・タイランドの工場内で撮影した作業映像のデータから作業者の姿勢の差を算出、姿勢が一致したタイミングを新たな作業の開始時点とし、作業の「サイクル」を定義しました。これにより、1サイクルあたりの作業時間の分析ができ、さらに、サイクル内の特定作業あたりの時間を算出するために、従来の姿勢認識に加え、姿勢の連続性を利用し作業映像から特定作業を分析することで、高精度な推定が可能となりました。約5ヶ月間の共同実証の結果、人が目視で行う作業分析と同程度の精度をもつ学習済みモデルの構築が実現しました。なお、撮影した映像データから教師データを作る工程では、2018年9月にABEJAが提供を開始した、映像データの特定シーンに対してラベル付けを行う「動画アノテーション」ツールを採用し、精度の高い学習済みモデルの構築に両社で取り組みました。



 DIATおよびABEJAシンガポール社は、工場内での実運用に向け、共同実証で構築した学習済みモデルの精度を一層高めるとともに、共同実証で確立した手法の適用範囲を拡大し、デンソーグループが保有するアジア全域を中心としたグローバルな製造現場にも導入することを目指します。また、近年ASEANでビジネスを展開する上での課題である、人件費の高騰の解決の一助を担うべく、製造現場におけるイノベーションに取り組みます。



【 本協業における両社からのコメント 】

■ デンソー・インターナショナル・アジア社 COO & Executive Vice President 末松 正夫

本協業の目的は、デンソーが培ってきたリーンなモノづくりをより追究することです。まずは動作分析業務の効率化から着手し、将来的には従来見えなかったような製造現場の問題点を顕在化することにAI を活用し、より高いレベルの製造マネジメントの実現を目指していきます。



■ ABEJAシンガポール社 Managing Director 外木 直樹

グローバルでトップシェアを誇る革新的なものづくり企業のデンソー・インターナショナル・アジア社と、今年4月から開始したASEANの未来に貢献する実証実験が無事に本格開発に進み、大変嬉しく思います。ABEJAはデンソー・インターナショナル・アジア社とともに、ASEANの社会課題に対し、各社の得意分野を活かした人と機械の調和によるものづくりを世界に発信していきます。



【 デンソー・インターナショナル・アジア社について 】

会社名 : デンソー・インターナショナル・アジア社 (DIAT), DENSO INTERNATIONAL ASIA CO., LTD 設立  :  2007 年2 月 所在地 :  888 Moo 1, Bangna-Trad Km. 27.5, Tambol Bangbo, Amphur Bangbo,Samutprakarn 10560 出資比率:  デンソー・インターナショナル・アジア社(DIAS) 100% 代表  :  社長 山口 眞介(やまぐち しんすけ) 事業内容:  デンソーアジア地域の統括運営、自動車部品の開発・設計



【 ABEJA シンガポール社について 】

会社名 : ABEJA SINGAPORE PTE. LTD.

設立  : 2017年3月

所在地 : 36 Robinson Road, #02-01 City House, Singapore 068877

出資比率: 株式会社ABEJAの100%

代表  : Managing Director 外木 直樹

事業内容: ABEJA Platform、ABEJA Insight for Retailの事業拡大および新規事業開発



【 株式会社ABEJAについて 】

 ABEJAは、蓄積されたビックデータから、人間の手を介さずしてそのデータを適切に表現する特徴量を自動的に抽出する「ディープラーニング」を活用し、多様な業界、シーンにおけるビジネスのイノベーションを促進するベンチャー企業です。2012年の創業時より、国内のAI関連を専門とする大学教員陣と連携し、ディープラーニング技術などの研究を行っており、提供するサービスで用いられるディープラーニングの技術はすべて自社で開発しています。コア技術であるAIプラットフォーム「ABEJA Platform」を活用し、ダイキン工業、武蔵精密工業等との協業を実施、各種ソリューションを様々な業界に提供し、150社以上でAIの本番運用を実現しています。また、小売・流通業界、製造業界、インフラ業界向けのパッケージサービス「ABEJA Insight」の提供を行っており、これまで、パルコ、ICI石井スポーツ等、国内大手小売・流通企業を中心に約100社520店舗(2018年8月末時点)以上への導入実績を有します。2017年3月にはシンガポール共和国に現地法人を設立し、ASEANを中心としたグローバル展開も進めています。



会社名 : 株式会社 ABEJA

代表者 : 代表取締役社長 岡田 陽介

所在地 : 東京都港区白金1-17-3 NBFプラチナタワー10F

資本金 : 5,399,974,043円(資本準備金含む)

事業内容: ディープラーニングを活用したAIの社会実装事業

URL  : https://abejainc.com



《 本件に関するお問合せ 》

株式会社ABEJA 担当:広報 中野・一ノ宮

電話番号:03-5447-7430

メール:pr@abejainc.com

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