
各地でセールやキャンペーンが開催されるシーズン。ショッピングセンターのイベントや商店街の催しなど、外部要因も相まって店舗への来客人数は大きく増加し、店内は活気に満ちあふれます。
しかし、その一方で「来客は多かったが、予測より売上が伸びず予算未達に終わってしまった」と頭を悩ませる店舗運営責任者や店長は少なくありません。
本記事では、セール時期に売上が伸び悩む根本的な原因を解き明かし、データに基づいた「セット率(併売率)」向上の仕組みづくりと、人員配置(シフト)の見直しによって成果を最大に引き上げる方法を解説します。
【本記事でわかること】
セール時期に「来客人数は増えたのに売上が伸びない」本当の理由とは?
起こりやすい単価低下をカバーし、予算達成へと導く重要なKPI
接客やレイアウトの工夫だけでは防げない「最大の壁」とその突破口
POSデータでは見えない「機会損失」をあぶり出し、売上向上へつなげるデータ活用法
目次
よくあるご質問(FAQ)
セール時期に陥りがちな「売上未達の落とし穴」
来客人数は増えるが「顧客あたりの単価」が下がりがち
セールやキャンペーンの時期は、自店舗のプロモーションや商業施設全体の集客施策により、普段よりも圧倒的に多くの来客を見込むことができます。しかし、ここで陥りやすいのが「客単価の低下」という落とし穴です。
当然ながら、お客様は割引されている目玉商品を中心に購入します。そのため、いくらレジを通過する人数(購入件数)が増えたとしても、1顧客あたりが支払うトータルの客単価は低下しがちです。
「レジはフル稼働で忙しかったのに、日報を締めてみたら全体の売上予算には届いていなかった」という事態は、この客単価の低下が引き起こしている可能性があります。

客単価の低下をカバーし、売上を伸ばす「セット率」の重要性
店舗の売上は、以下の要素に分解して考えることができます。
【売上を構成する基本方程式】
売上 = 来客人数 × 買上率 × 客単価
客単価 = 平均商品単価 × 平均買上点数
セール時期は来客人数が増加する一方で、割引販売の影響により平均商品単価は下がりやすい傾向があります。そのため、売上を維持・拡大するためには、1人のお客様に購入いただく商品点数(平均買上点数)を増やすことが重要になります。
そのための有効な施策の一つが、セット率(併売率)の向上です。関連商品やコーディネート提案などを通じて、お客様が購入する商品数を増やすことで、平均商品単価の低下を補い、売上の最大化につなげることができます。
セット率(併売率)を向上させるためには、属人的な接客スキルに頼るだけでなく、店舗全体でのオペレーションとして以下の施策を徹底する必要があります。
施策の方向性 | 具体的なアクション例 |
接客時の「併売」提案の徹底 | ・トップスを見ているお客様への「コーディネート提案」 ・メイン商品に合わせた「ついで買い(消耗品など)提案」 |
動線を活かした「抱き合わせ」設置 | ・レジ待ちの列ができる動線上に、低単価小物を配置 ・セールの目玉商品のすぐ隣に関連商品をディスプレイする |

売上最大化の壁となる「接客機会の損失」とシフト最適化
接客やレイアウト工夫だけでは限界がある
前述のような「声かけの徹底」や「レイアウト変更」は、多くの店舗がすでに実践しています。しかし、それでもセット率が伸び悩むのには理由があります。それが、混雑時の人員不足による接客機会の損失です。
セールのピークタイムには、次々と来るお客様のレジ対応や、欠品を防ぐための品出し作業にスタッフが追われてしまいます。その結果、売り場でお客様に「併売商品」を提案する余裕が失われてしまいます。どれほど優れたマニュアルがあっても、実行するスタッフの余力がなければ売上にはつながりません。
「来客の増減タイミング」に合わせた店舗オペレーションの適正化が成果を生む
来客人数が劇的に増えるセール時期こそ、商品配置だけでなくスタッフの行動設計が極めて重要になります。
機会損失を防ぐためには、「忙しいけど頑張って接客しよう」という精神論ではなく、店舗オペレーションの設計を見直すことが必要です。来客人数の波(ピークとアイドルタイム)を正確に把握し、ピーク前には裏方作業や休憩回しを終わらせ、ピークタイム中は極力全スタッフが「売り場での接客・併売提案」に専念できるシフトを敷くこと。これが成果を最大化する鍵となります。

POSデータだけでは見えない「来客データ」の可視化で売上を最大化
購入に至らなかった「見えない機会損失」に気づくために
多くの店舗運営責任者は、レジのPOSデータをもとにシフトや施策を考えています。しかし、POSデータから分かるのは「購入したお客様の結果」のみです。
「商品を見ていたけれど、接客されずに帰ってしまったお客様(機会損失)」や「そもそもどれくらいの人数の来店があったのか」は、POSデータからは一切見えません。精度の高いシフト作成や在庫補充を行うには、商品データだけでなく来客データ(いつ、どれだけの人が来たか)も同時に見えるようにすることが不可欠なのです。

ABEJA Insight for Retailで来客行動を可視化
来客データの取得に最適なのが、AIカメラを活用して実店舗の顧客行動を可視化する『ABEJA Insight for Retail』です。
店舗に設置したカメラを通して、店前通行量、来客人数、滞留分析に加えて、来客者の属性(性別・年代)まで高精度に可視化。これまでは店長の「勘と経験」に頼っていた来客のピーク予測を、定量的なデータに基づいて正確に把握できるようになります。
さらに、専門のカスタマーサクセスチームが伴走支援を行うため、データの見方から具体的なシフト改善まで、現場に負担をかけることなく確実な売上アップへと導きます。
データドリブンな人員配置・シフト最適化の成功事例のご紹介
よくあるご質問(FAQ)
Q1.感覚で把握している来店傾向で作ったシフト作成と、来客データを活用したシフト作成はどう違うのですか?
A1. 感覚では来客の増減傾向しかわかりません。一方、来客データを活用すると「スタッフ1人あたり何人の接客が必要なのか」が明確になります。スタッフの配置人数を適正化することで、効率よく売上の取りこぼしを減らすアプローチが可能になります。
Q2.データの分析専任者が社内にいませんが、活用できますか?
A2. はい、問題ございません。誰でも直感的に店舗状況が把握できるダッシュボードをご提供するほか、弊社のカスタマーサクセスが施策立案から効果検証まで伴走するため、専門知識がなくてもデータドリブンな店舗運営が実現します。
まずは無料相談で、自店舗の「見えない課題」をチェック
セール時期の売上を最大化するには、スタッフ個人のスキルや努力に依存するのではなく、確かな来客データに基づいたオペレーション設計が不可欠です。
「セール時の客単価低下に悩んでいる」「スタッフの配置が最適かどうかわからない」とお悩みの店舗運営責任者様は、まずは自店舗の課題を定量的に可視化することから始めてみませんか?
『ABEJA Insight for Retail』は、初めてデータ分析に取り組む企業様でも着実に買上率向上のPDCAを回せるよう、万全の伴走体制をご用意しています。
まずは現状の店舗課題について無料相談を 「どれくらい機会損失が生じているのか把握したい」「本部と現場が納得できる、客観的なシフト最適化の基準が欲しい」そうお考えであれば、ぜひ一度ご相談ください。 小売・卸売AI市場において業界シェアNo.1の導入実績と知見をもとに、貴社に最適なデータ活用と売上向上のロードマップをご提案いたします。
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