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AIカメラ導入の流れ|店舗分析向けパッケージサービス導入の手順と注意点

AIカメラを導入しようと考えた際、意外と多いのが「どこから着手すべきかわからない」という声です。比較検討から設置・運用開始までには、複数のフェーズと関係者調整が必要であり、特に商業施設(館)に入る店舗では手続きに時間を要するケースもあります。



本記事では、店舗分析用途のAIカメラをパッケージサービスとして導入する際の一般的な流れを、実務上のポイントや注意点とともに解説します。スムーズな導入と効果的な運用のために、ぜひ導入前に全体像を把握しておきましょう。



なお、以下の記事では、店舗分析用途のAIカメラについて、導入によって何が実現できるのか、また、導入するうえでコスト以外にも何に注視するべきかを解説しています。あわせて参照いただくことをおすすめします。


参考記事:

店舗分析向け AIカメラの選び方|導入で失敗しない比較ポイントと重視すべき基準

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導入の全体フロー



AIカメラ導入は、以下の6ステップで進むのが一般的です。


  1. 比較検討

  2. 見積取得

  3. 社内上申・館承認

  4. 申し込み

  5. 現地調査

  6. 工事・データ取得開始



それぞれのステップで「誰が」「何を」「どの順で」行うかを整理しておくと、無駄な待ち時間を減らすことができます。ここからは、各ステップについて、それぞれを進める上でのポイントとともに、細かくみていきましょう。



1. 比較検討 ― 複数サービスを公平に見比べる



まずは複数のAIカメラサービスを比較検討します。



この段階で重要なのは、単にコストを比較するのではなく、「コスト」「信頼性」「活用機能」「活用支援」の4つの軸のもとで総合的に評価することです。


  • コスト:初期費用・月額費用のほか、通信・保守などの付帯コストを確認

  • 信頼性:データの精度、欠損リスク、サーバー安定性を確認

  • 活用機能:売上構成要素(入店率・買上率など)の可視化や効果検証機能の有無などを確認

  • 活用支援:導入後の伴走体制、分析レポートや定例支援の有無を確認



これらの観点から総合的に比較することで、「導入後も継続して活用できるか」を見極めやすくなります。以下の記事では、4つの軸からAIカメラを選ぶ際に確認すべき事項について、チェックリスト形式で紹介しています。あわせて参照いただき、比較検討を進めてみてください。


参考記事:

AIカメラ選定 12のチェックリスト│店舗分析向け



比較の結果、2〜3社に絞り込み、次のフェーズに進みます。



2. 見積取得 ― 図面・要件の共有が鍵



比較検討で候補を絞ったら、各ベンダーとの商談を通じて見積を取得します。この際、次の準備が必要になります。


  • 店舗図面の支給:設置位置・入口数・天井高などを確認するため、ベンダーへ提出

  • 必要機能の選定:取得データ(人数・属性・導線など)を明確化

  • 通信環境の確認:Wi-Fi/SIM回線の有無、電源位置などの整理



見積取得は単なる金額提示ではなく、技術的な実現性の確認プロセスでもあります。図面や条件がそろっていないと、見積確定まで時間を要するだけでなく、本導入時の際に想定外の追加費用発生を招く可能性もあるため、早めの準備が推奨されます。



複数企業から見積を取得し、導入候補のサービスが決まったら、次のフェーズに進みます。



3. 社内上申・館承認 ― ROIと設置可否をクリアに



見積をもとに社内上申のうえ、社内承認の獲得を進めます。その際、ROI(投資対効果)のシミュレーションを添えることで、投資判断が通りやすくなります。



ROI試算の方法については、以下の記事にて細かくまとめていますので、参考のうえで社内上申を進めてください。


参考記事:

AIカメラ導入のROIを可視化する手法|店舗分析の効果を定量・定性で測る



また、店舗が商業施設(館)に入っている場合、館側の承認が必要なケースもあります。館によっては、AIカメラや無線通信機器の設置を制限していることもあるため、上申段階で館側にも設置可否を事前確認しておくことが安全策です。



4. 申し込み ― ベンダーとの契約確定



社内および館の承認が得られたら、ベンダーに申し込みを行います。



もしも希望するデータ取得開始タイミングがあるならば、申し込みやその前の時点で、ベンダーに対して導入スケジュール(現地調査・工事時期)をすり合わせておくとスムーズです。



繁忙期(新規出店・改装シーズンなど)は特にベンダー側の施工枠が埋まりやすいため、申し込みから工事まで、2か月程度のリードタイムを見込むと安心でしょう。



5. 現地調査 ― 設置環境を確認



申し込み後は、ベンダーによる現地調査(現調)が行われます。



現調では、実際の機器の設置位置・配線ルート・通信状況などを確認します。また、天井高や照明位置によっては、想定していた機器台数に調整が必要となる場合もあります。このため、ステップ3の社内上申に際しては、多少の費用増減を見通して申請のうえ、承認を得ていると安心でしょう。



また、館内店舗の場合、現調の実施には館側への申請・許可が必要なことが多く、承認まで(=現調まで)に時間を要するケースがあります。この点は注意が必要です。



現調の結果を踏まえ、最終的な見積・工事計画が確定します。



6. 工事 ― 設置・設定・データ取得開始



現調内容をもとに、ベンダーがカメラ設置工事を実施します。この工程でも館側の立会いや事前申請が必要になる場合があるため、スケジュールには余裕を持つことが大切です。



工事完了後、初期設定が行われ、カメラが稼働開始。これをもってデータ取得がスタートします。



スケジュールの目安と進め方のポイント



先ほど述べたように、申し込みから工事完了(=データ取得開始)までは、おおよそ2か月前後かかることが一般的です。 館申請の有無や繁忙期などによってはさらに長期化するケースもあります。



そのため、AIカメラの導入にあたっては、


  • 導入を検討した時点で、まずベンダーへ相談を開始すること

  • 取得したいデータの種類と開始時期を明確にしておくこと


上記を意識することをおすすめします。余裕をもって準備を進めることで、希望時期にデータ取得を開始し、計画的に分析・施策検証へと移行できます。



まとめ



AIカメラ導入は、単なる「カメラ設置」「クラウドサービス契約」ではなく、比較検討から承認・申請・施工までを含む、プロジェクト型に近い取り組みです。特に商業施設店舗では、館側承認や現調・工事の調整が必要となるため、全体で2か月以上の期間を見込んでスケジュールを立てるのが現実的です。



早期にベンダーと相談し、目的・設置環境・スケジュールを明確にしておくことで、スムーズにデータ取得・分析フェーズへ移行できます。AIカメラ導入を「短期工事」ではなく「データ活用プロジェクト」として捉えることが、成功の第一歩です。

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